二十四節気において春の始まりとされる立春もとうに過ぎ、
連日2月とは思えない穏やかな陽気の日が続いていますね。
既に花粉も到来しているようで、
ここ数日は箱ティッシュが手放せません。
さて、弊社では決算を終え、無事2023年度が締まりました。
今期は頼もしい仲間たちの尽力もあって仕事の幅もぐんと広がり、
会社としては確かな成長を感じられる期となりました。
当面の間は、若手を中心とした人材育成が大きな課題となりそうです。
事務部門においてはインボイス制度や電子帳簿保存法の本格始動により
紙媒体メインであった従来の管理方法から
DX化へと(半ば強制的に)舵を切るなど、
管理体制だけでなく個人の意識レベルでも大きな変革が求められました。
それぞれが変化を迫られ、試行錯誤しながら新たな体制を構築する中で
ふと「現状維持は衰退である」という言葉を思い出しました。
渋沢栄一や福沢諭吉、松下幸之助、ウォルト・ディズニーなど
様々な分野で活躍した偉人たちが遺した、ビジネスの原理原則とも呼べる言葉です。
毎日の仕事をこなして現状維持をしているつもりでも、
変化がないままでは日々目まぐるしく変わっていく時代に
取り残されてしまうという趣旨の言葉で、
「(そうならないためにも)自ら考え進化する必要がある」という
主体性を促すメッセージも含有されています。
話は少し逸れますが…数年前、ちょうどAIが浸透し始めた頃に
「10年以内になくなる仕事」というニュースが波紋を呼んだのを覚えていますでしょうか?
実に多くの職種・職業が無くなる可能性を示唆しており、
お恥ずかしながら当時の私は「とは言ってもまだ先の話だろう」と楽観視していました。
ですが過去に存在していたいくつもの職業が
令和の世に”専門職”として存在していない(※1)ことを思えば、
いずれ仕事がなくなるというのを「誇張表現だ」などと一笑に付すことはできません。
また非常にショッキングな話ではありますが、
今回のコロナショックでは1,000を超える企業が倒産に追い込まれたそうです(※2)。
コロナの影響による解雇や雇止めというニュースも多くみられましたが、
私たちの仕事を奪うのは何もAIだけではない
という現実を突きつけられたように感じます。
長くなってしまいましたが、今回お伝えしたかったのは
・現状維持=衰退である
・危機感を持って働く必要がある
・自分自身がレベルアップする必要がある ということです。
「今更?」と思われる方も多いとは思いますが、
日々の業務に忙殺される中でこういった労働意識は忘れがちになってしまうので、
初心に帰るきっかけになればと思います。
「仕事ができている」という状況に感謝しながら
常に責任感と危機感を持って働きたいものです。
▼参考文献
※1
「国勢調査から消えた「平成の職業」」(大正大学地域構想研究所、2018年)
※2
「飲食店のコロナ倒産が1000件を超える~新型コロナ関連倒産6761件~」(帝国データバンク、2023年)