7月に入ってから新しい現場も増え、何かと慌ただしくなってきました。
現場が増える=外勤と内勤が顔を合わせる機会が減るということで、
先日久しぶりに会った若手が一段とたくましくなっていて衝撃を受けました。
さて、平年から約2週間遅れてようやく東海地方も梅雨入りとなりました。
近頃、天気予報などでよく耳にする「熱中症警戒アラート」ですが、
これは「暑さ指数(WBGT)」が基準になっているというのはご存じでしょうか?
WBGTとは熱中症予防を目的とした指標として1954年にアメリカで提案されたもので、
気温に加えて湿度、輻射熱(地面・建物などから出る熱)の三項目から算出されます。
WBGT=乾球温度(気温):湿球温度(湿度):黒球温度(輻射熱)=1:7:2
構成比率を見ると、気温よりも湿度や輻射熱の方が
熱中症の発症に大きな影響を与えていることがわかります。
なおWBGTの単位は気温同様に摂氏(℃)で示されますが、
実際の気温とイコールではないため注意が必要です。
JSPO日本スポーツ協会「熱中症予防のための運動指針」をもとに作成
日本国内ではWBGTが28を超えると熱中症患者の発生率が急増する傾向にあるようですが、
今年も既に複数の地点で「31以上」(危険)が観測されており、
屋外にいるときはもちろんのこと、エアコンのきいた室内にいる場合であっても
こまめな水分補給をするなど熱中症対策をする必要があります。
環境省「熱中症予防情報サイト内「暑さ指数とは?」」より引用
WBGTは日常生活についても指針を定めています。よければご参考までに。
<日常生活に関する指針>
環境省「熱中症予防情報サイト内「暑さ指数とは?」」より引用
前置きが長くなってしまいましたが、今回のテーマは「健康診断」です。
ブログ開始から一年が経ち、福利厚生シリーズも第四弾まできました。
健康診断は労働安全衛生法第六十六条で定められており、一般的な事業者は必ず
「雇入れ時」と「一年以内ごとに一回」、医師による健康診断を実施する必要があります。
弊社でも毎年、5月~7月にかけて実施していますが、
体調で気になる点があれば一般健診にプラスして追加検査を受けることができます。
建設業は体が資本ということもあり、基本的に追加の検査費用も会社負担なので
通院の習慣が無い社員もこの機会に一通り検査を受けています。
健診が終わってからしばらくすると本人の自宅へ診断結果が届きますが、
その頃になると「また体重増えた…」と肩を落とす社員の姿が見られます。
「現場仕事なんて毎日が筋トレでは?」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、
一日中外で仕事をしていると炭水化物メインの高カロリー食中心になったり、
あまり食事に時間をかけられなくて早食いになったりという外勤特有の事情に加えて、
平日、活動量に見合った食事をしていると休日も同じような摂取量になるので、
結果として「消費カロリー<蓄積カロリー」になってしまうのではないか…と、分析しています。
もちろん、徹底して自己管理をしている方もいるので真実は本人のみぞ知る…というわけですが、
同業者さんとお話をしていると同じ悩みを抱える方も多いようです。
梅雨が明けるといよいよ夏も本番を迎えます。
現場作業者に万全な体調で仕事をしてもらうためにも、
各自体のメンテナンスはしっかり行うよう注意喚起をするとともに、
経口補水液や冷感グッズの準備など、暑さ対策を進めていきます。