株式会社 健栄電気

企業活動

2025.6.10

熱中症対策が義務化されました

6月に入って一週間が経過し、東海地方は昨日、梅雨入りが発表されました。
ちなみに平年の梅雨入りは6月6日頃、梅雨明けは7月19日頃なので、
今年も今後一か月以上は本格的な雨のシーズンとなりそうです。

さて、今月より労働安全衛生規則が改正され、
各事業者は熱中症対策・悪化防止等の措置が義務化されました。
多くの事業者さんが該当するかと思いますので、
6月1日からの変更点についておさらいしておきます。

Q.どの事業者が対象になるの?
WBGT(暑さ指数)が28度以上又は気温31度以上の環境下で
連続1時間以上又は1日4時間を超えて実施が見込まれる作業を行う事業者」が対象となります。
建設業をはじめ、製造業や運輸業、サービス業、林業、漁業等々、
多くの事業者が対象になるかと思います。

Q.具体的にどんなことをすればいいの?
①体制整備、②手順作成、③関係者への周知 の3点が義務化されました。
「体制整備」については職場の巡視やバディ制の採用、ウェアラブルデバイスの活用、
定期連絡の実施など、いわゆる「熱中症対策」がこちらに該当し、
現場の実態に即した体制の整備が求められます。
「手順作成」は、熱中症になってしまった際の対処方法(処置フロー)の明文化、
「関係者への周知」では、緊急連絡先の把握や搬送先の連絡先・所在といった
必要な情報の社内周知等、いざという時に備えた体制づくりが求められます。
厚生労働省「職場における熱中症対策の強化について」(7頁)より引用

Q.熱中症かどうかの判断はどう行えばいいの?
以下のような症状が確認されたら、
すぐに周囲の人や現場の管理者に申告するようにしてください。
厚生労働省「職場における熱中症対策の強化について」(7頁)より引用

Q.健栄電気での取り組みは?
弊社では、熱中症予防管理者の講習を受講して熱中症への理解を深めたり、
「熱中症予防チェックシート」を導入して入場前に各自体調を把握したりと
これまで以上に熱中症対策を徹底しています。
事務所でも対策グッズを準備し、各自、自由に持ち出しができるようにしています。

夏の現場仕事は「暑くてしんどい」がスタンダードになっている方も多いかと思います。
いつも通りに作業をしていても、例えば前日の睡眠時間が短かった、
水分補給のタイミングが少なかったといった些細なことで熱中症が進行し、
場合によっては重篤化してしまう可能性もあります。

特にこれからは梅雨シーズンで湿度が高い日が続きますが、
汗が放出されず体内にこもることで熱中症のリスクも高まりますので、
体調を整える、水分補給をこまめに行う、通気性の良い服装を着用するなど
自分でできることはしっかりと行っていただければと思います。

熱中症による死亡事故は、そのほとんどが「初期症状の放置・対応の遅れ」によるものです。
一生残る障害を抱えてしまう事態にもなりかねませんので、決して無理はせず、
人命第一で作業できるよう努めましょう。